東京都の教育委員会が、今年の2月9日に2023年度(令和5年度)の都立高校の入学志願者の応募状況についての倍率を発表しました。都立高校には大きく全日制と定時制があり、全日制には普通科と専門学科があります。全日制の都立高校では42、238人が出願しており、平均は1.37倍となっています。都立高校で1番高い倍率の学校は、日比谷高等学校の2.15倍で1番低いところは0.42倍の深沢高等学校となっています。
倍率は受験する人数÷募集定員で計算されます。募集定員が100人の場合に受験する人が120人とすると120÷100=1.2なので、1.2倍となります。都立高校では、出願・受験・合格発表の各段階で入試状況を発表します。それぞれの段階で倍率の数字が変わります。
それは、計算の分母と分子に変更があったためです。最終応募の際に発表される数字は、受験する人数ではなく実際に受験した人数で計算します。受験当日、欠席した方がいた場合に数字が変わることになるのです。合格が発表されると、合格した人の人数が募集人数より多くなることがあります。
これは辞退者がいることを見越して、募集人数より多くの合格者を出したり、最下位の合格点が数人いたりすることで生じます。はじめに発表されたときは、10.5倍だったのに最終的に2.1倍になることもあるのです。結局最後に発表される実倍率が出ないと実際の状況は分からないということになります。
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